腹式呼吸って何?

人の呼吸には腹式呼吸と胸式呼吸の2つがあります。
腹式呼吸は胸とお腹を仕切っている横隔膜という筋肉を動かす呼吸法になります。
横隔膜は肺の下にあり、横隔膜を下げて空気を取り込みます。
胸をほとんど使わずに行うので、肺に負担がかからないのも特徴です。
胸式呼吸に比べて、腹式呼吸の方が横隔膜を3~4倍動かすと言われていて、肺は横隔膜に引っ張られると広がりやすく、腹式呼吸よりも酸素を多く吸えるといった違いがあります。

腹式呼吸の効果

酸素を多く吸えるだけでなく、いくつもの効果が期待できます。

・便通の通りが良くなる
腹式呼吸はもちろん、腹部内の圧力が高まり、その圧力が排便をサポートするのです。
そして、腹式呼吸をすることで腹筋と腸に刺激が入り、腸内環境も良くしていけます。
・ストレス軽減に繋がる
日々のストレスを溜め込むことで呼吸は浅くなり、ストレスを溜め込みやすくなります。
深く呼吸をすることでリラックス効果が期待できるのでストレスが溜まった際には心がけるといいと思います。
腹式呼吸を行うことで、自律神経を調整することができ、副交感神経が優位に働きます。
そのため、緊張状態が緩和してストレス軽減をすることが出来やすくなります。
・逆流性食道炎の改善
逆流性食道炎の症状の一つとして、横隔膜が弱っているケースがあります。
そのため、横隔膜を鍛えることが出来る腹式呼吸を行うことで、必要な筋肉が強化し、胃酸の逆流防止や胃腸の機能改善に繋がります。
・ダイエット
腹式呼吸に必要な内臓や普段ではなかなか使わない筋肉を使うことで刺激され、血行が促進され代謝も上がり、ダイエットを行う上では相乗効果として期待できます。
・免疫力の向上
副交感神経を優位にすることで、リンパ球数が増加し免疫力向上します。

腹式呼吸のデメリット

・無意識に行うことがほとんど不可能に近い
普段、人は胸式呼吸をおこなっています。
そのため、意識的に時間を設けて腹式呼吸を行わなければなりません。
・意識して行いすぎると、めまいを起こすことがある
普段行っていない腹式呼吸を急にやりすぎると、身体が慣れてないことからめまいを起こすことがあるので、最初はゆっくり無理のないように行うことや、仰向けで寝て行うなど、気をつけながら行うことでめまいのリスクは減ります。