
鍼灸と筋力トレーニングの関係性
鍼灸とは?
鍼灸は、細い鍼で温熱刺激を使って身体のツボを刺激して、血流や神経の働きを整える施術法です。
東洋医学的な視点と、現代医学的な視点の2点があります。
東洋医学的な視点では、経絡を通る気や血の流れを改善して、全身のバランスを整えること目的にしています。
現代医学的視点だと、筋肉や神経に直接刺激を与えることで、血行促進、痛みの軽減、自律神経の調整などの効果が期待されます。
特に筋トレとの組み合わせでは、この血流促進作用と神経調整作用が大きなメリットになります。
トレーニングしている身体に鍼がいいとされるメリット
【疲労回復のスピードが上がる】
鍼灸で血行が良くなると、筋肉に溜まった乳酸や老廃物が排出されやすくなります。
その結果、筋肉痛や怠さの軽減が期待できます。
特にトレーニング48時間以内の施術が効果的とされています。
【柔軟性向上、可動域向上】
筋膜や関節周囲の緊張が緩み、ストレッチやフォーム改善がしやすくなります。
これにより、怪我予防にも繋がります。
【自律神経の安定で睡眠の質向上】
副交感神経が優位になることで、深い眠りが得られて、成長ホルモンの分泌が促進されます。
このホルモンは筋肉修復に不可欠なので、結果的に筋力トレーニング効果も高まります。

鍼灸を受ける際のデメリット
【施術後の一時的な倦怠感や眠気】
鍼灸で副交感神経が優位になると、身体がリラックスしすぎて怠さや眠気を感じることがあります。
これは、好転反応とも呼ばれますが、トレーニング直前には避けた方が無難ですね。
【軽い痛みや内出血の可能性】
鍼の刺激で毛細血管が傷付くと、皮下出血が出ることがあります。
特に腕や脚の表面は血管が浅く、内出血が目立ちやすいです。
【筋肉の使いすぎによる悪化リスク】
強い筋損傷や炎症がある状態で鍼灸を受けると、逆に痛みが増すことがあります。
筋力トレーニング直後の疲労感が大きすぎる時は要注意です。
【持病や体質による制限】
出血傾向がある方、妊娠中の方、感染症のある方は施術の可否を事前に確認する必要があります。
結論、鍼灸は筋力トレーニングにはいい!
筋力トレーニングは、鍛える時間だけでなく、回復の質が成果を大きく左右します。
鍼灸は、血流促進、柔軟性向上、自律神経の安定といった多方面から回復をサポートしてくれる心強い味方です。
効率的に鍛えたい方、疲労溜めずに続けたい方は、トレーニングのルーティーンに鍼灸を取り入れるのもオススメです。